人間の、

本能的欲求、潜在意識、一つ人ひとりの個人的着眼点、倫理観、モラル、理論、否定と肯定、規則やルール、本質的な力、現実逃避と現実を直視する勇気、依存性と乖離性、サンスクリットに基づく言語や語彙表記、宗教的迫害や宗教的理論、

を浅学ながら、哲学的方面から分解し読解し、

自己解釈の中綴った私の既存の創作詩を、組み合わせ楽曲用に少し改変し歌詞にしました。


ー観音ー『イ』痣【曼荼羅に裏拍手】

睨むや来世、瞑らば娑婆を

誠の現しは時世の閉鎖

輪廻の巡りは堕落へ一歩

刻みなれば御鏡逢わせ

写し、己が映ろうものか

 

「卒塔婆を立てて善行しました」

 

然すれば、供養と成り安寧の元

叶い眠れるのだろうな

 

揺るがぬ疹を助骨で包み

数多の聲に聴く耳持たず

其の瑕よ、甘んずることなかれ

露は玉響彩るが

奉仕致すと痕は哭く

 

成らずままで歩み

立てることなく背負い

重たい脚を引き摺り

砂埃が纏わり付く

 

景観視る穢れや悲憤慷慨

縋れ委ねと掌に釈迦であるか

蓮華を枯らし、溜池底の蠢く淀み

背を向けては成らぬ

逸らすな、眼

 

秩序を乱し

報いを得られるか

阿呆、んな世なぞ要らぬ

 

人間は醜く腐りまた人間を造る

釈迦の御前となれば

己の濁を隠し、悼みを唱う

愚かな、延々イカれている

 

痣は語り伝え

うつつと常に向き合うように

じっと見遣り、酷を掛ける

 

消えることはなし

消すこともなし

だが、刻まれるは腐れの皮

成らずままで歩み

立てることなく背負い

供養させまいと留まる様は

俺も穢れたあやまちだからだ

 

卒塔婆に刻もうか

手前の不義を刻もうか

潰されまいと脚を止めず

砂埃が嗤い辿りを侵し

咎を積んでは殺めよ

 

毒を浴び、焦がれるな

邪心を捨てゆけ

非道であられよ

逆さ言葉を唱え綴り

徳とは即ち罪である

 

滑稽だな、そんなものか



ー憾ー『ロ』監【矛と盾、現世と移しよと】

有為転変

常世はハイカラ散りばめ眼孔埋める、流れ作業

 

「急くな、成らずでいろ」

 

頂きを目指した時分に、

屈強な采配であしらった末路を

 

已むことなく進み荒み

観る定めをウラ噛み締める

 

賑やかに祭を、

杯に蜷局を、

奥底に流れを、

 

据えた眼差しは、

総てを見切った様だ

 

我が子を陶冶し

立派、廻天と成るまでは

静に身を預け時を待つしかなかろうと

 

なくなく受け入れようか

血肉の耽美なことよ

 

耐えず想い、無様に舞うか

絶景の笑かすことよ

 

創造世界に閉じ籠り、

愛しい愛しいと離れられぬ

 

貴様は何をそう更ける

夜は幻覚に過ぎ、

朝は戦の幕開けだ

 

天変地、異をも轟け謳えや神風よ

 

努め努め実る

その御来光を忌へ

 

果たして、

そうだろうか?

そうだろうか?


ー無情ー『ハ』ロクデナシ【向ける銃口鏡越し】

 

突っ走って一変した世界

じゃあね、ばいばい

サヨナラしようと

思った聞こえた

止まれ稀まれ

 

俺の欲求不満

満たす為には

犠牲、伴うこと不可欠でしょ?そうでしょ?

 

歪みゆく視界にボヤける脳裏の裏の裏

垣間見た襖の先に立ってたんだよ

 

探るな、詠むな、応えるな

知ってんだろ?

知ってんだろ?

 

嗚呼、すってんよっと転んで落ちた

 

穴の真っ暗闇

あの日に戻れやしない戻りたくもないけど

 

嗚呼、すってんよっと沈んで咲いた

 

ヒカリ、なんか無いねえ

上も下も関係ない唯ひたすら足掻くのさ

 

理とは何ぞや?と、知らぬ顔

仏の印に背いても

堕ちる手前を嗤っても

 

あっちも、こっちも、どいつも、こいつも

 

あはは、嗤かさないでよ

何やったってつまんないや

 

がってん、ばってん、ばつばつばつばつ

 

あれもこれもダメ

縛られんのは厭なんだよ

愚図かな?そうかな?

 

俺の欲求不満

満たす為には

犠牲、伴うこと不可欠でしょ?そうでしょ?

 

歪みゆく視界にボヤける脳裏の裏の裏

垣間見た襖の先に立ってたんだよ

 

生き急ぐな、柔軟に、多様にさ

知ってんだろ?

知ってんだろ?

 

嗚呼、すってんよっと転んで落ちた

 

穴の真っ暗闇

あの日に戻れやしない戻りたくも出来ないけど

 

嗚呼、すってんよっと沈んで裂いた 

 

ヒカリ、なんか無いねえ

上も下も関係ない唯ひたすら足掻くのさ

 

理とは何ぞや?と、知らぬ顔

仏の印に背いても

堕ちる手前を嗤っても

 

俺を満たしてよって、喉が渇く

俺を見つけてよって、動悸が騒ぐ

謳った、走った、死んじまう程にさ

 

いち、にの、さん、し、数えても分かんないや

 

俺を叶えてよって、探し求める

俺に構わないでよって、情が薄れる

謳った、走った、死んじまう程にさ

    

いち、にの、さん、し、数えても分かんないや

 

「有無なんて、聞かずに」

 

総じて、あんた等とは

 

果ての教祖言わずもがな


ー嗚咽ー『ニ』額【偽りの思考淘汰する】

手向ける伝搬には

それはそれは、

魅了もされます

 

鮮やかで誠実に咲いて

 

手向ける伝搬には

それはそれは、

達者で、あります

 

鮮やかで誠実に咲いて

 

道はいつだって月が廻り灯されて

頼りに迷いはない

 

貴女の仰る売り文句

僕は物欲しさに金を積むけれど

手に入れたって

その伝搬は、独占を許されない

 

相対の空論を絡めて弓弦を切る

 

嗚呼、潰れる茜

 

藤棚を垣間見て揺れる凛よ

 

想えば想う程、掴めない

逃げるんだ、そうやって

 

蓄積される臓物の丹

滲むんだ、そうやって

 

痛み、感覚は麻痺

コントラストと偽り

 

唯、少し

其の淡い端が、螺旋を描くから

 

こうして待ち惚けている

成りたかったソレは、

そぐわなくって

憎たらしくて

 

道は茨が生い茂り

傷だらけで、

それでも

頼りに羅列した

 

想えば想う程、掻き毟り

その湿疹を噛みちぎり

 

僕の陰でさえも演じきる

 

「完璧だ、そうさ完璧だ」

 

渇いたら汲み

恵みを求め

幻想に抱かれる

 

欲に芽を潰し

呑まれ、仰いで

美しや、美しやと

崇め奉らん


読み手様、聴き手様の解釈が一番です。正解なんてモノは、何処にも何一つ在られませんから。