凄惨な過去と環境共に恵まれてなくて独りぼっちだった己を支えてくれた人間も次々亡くなって結局薬飲んで緩和して闘病日記燃やすけれど嗤って笑われて殺めても生を選ぶ己を理解できないと罵倒する手前、俺は蔑んだあんたを蔑んだ

 

まだ居たのと留まりたい俺を旅立たせようとする貴女に放つ暴言の数々はエゴであり利己主義な己が哀しませる意図的に愛しませる貴女と居たかったけれど叶わないから貴女の愛する人間を殺したのは俺かも知れない恨んで憎んで欲しくて聖母の様な貴女の微笑む顔を壊したくて

 

気がつけば貴女は煙で爛れる晴天真夏日合わす手も顔も無いから青白い肌を晒して同じく溶けてしまおうと裸足で路上を駆けるけれど痛みは俺の身体と異なって違う遠い他の、哭いた遅かった全てが総てが堕ちた暗く見得ない叫んでも枯らしても誰も其処に居ないから虚しくて空を睨み乾いた盆

 

衝動的に壊してしまったガラス瓶をその儘放置してあるのは今俺には居ない貴女を飾って要られる故歪み狂った記憶潜在意識の内奥底に眠る貴女を遺して於きたい敢えて逢えてなんて期待しなくっても気体な貴女は巡りゆる俺の時勢の狭間に滑稽だと賎しめる

 

貴方の全てを受け止めると云い放った誤ちは無責任極まりなくて春うららと人間嫌いなのは変わらず貴女の所為線香の芳が漂い癇に障り涌き出る激情制御効かずの意趣遺恨は一生卒えるまで己の肉体すらも蝕むのだろう報いを乞うなれば失笑世は蠱毒と悟ろうか

 

彼方から流れ来る音色は繊細な衣のような穏やかで暖かなお包み、とでも表せ果て由もなし貴女の鎮魂曲は俺の耳には悲愴に聴こえ否定し嘆くその様を視たい望みは叶う術なく不悪と応え横目に御託を並べ不益な絵空事を描き騙し仰げよ賛美せよ

 

障子の隙間に目をやり世間体を垣間見、幻滅する否、幸福論なぞ定義の輿地でしかなかろうな俺は不完全燃焼塵の溜まる一方、膨大なるプロパガンダを見極める眼欲す、だが拡散される私利私欲なんて詰まらんばかり時として尚も踠き苦しむ己を微笑ましいと天を愛で地を這う手前撲殺するさ貴女は誇らしいだろう

 

先に行き待つとは云われないまたなんて云われない消えた目前喪ってしまった追うも探すも出来ぬまま無力な俺は枯らした手前は廻るだけ停められない渦は巻き尺なぞ知るか改竄して仕切った心算で歩む振り返り不利孵りならこちらも空想であった肯定してしまえば良い間違いなんて指摘する人間はもう居ない

 

微睡みの揺蕩った静止画に惑わされどろりと濡れた手前の胸に錆びきった免疫不全それ等その他と一番右端余白に要らないやと謂ってやる貴女を押し倒し殴り書き跳ねた意地は反共なんて無かったそうだそうだと頷く不敵よ器官に鉛を流されている感覚に似ている、ああそうで有るかも知れんと

 

電球きちりと勘ぐるが斎として項目有ろうものか水傘のメモリや増えやしないと投函して等閑してなおざり区区螺旋を見縊りつっかえた蔵の蓮華は埋もれ俺は欠如を非難し蔑視とうとう甘物は胃に悪い拗らせ湿った髪を斜めに奔る最期を横目に蔦を掻き痰を出す

 

囲われた蝶番止めは硝子や砂利を忘れちまって息をして居られるけれど麻痺ってば易くて刻みなれば薄い口病まない為にも精進、詰責棄てて俯瞰へ法話したやれ宥めよやれ賺しよと討たれ煎りたての微温湯を錫ると豹が沸沸鼻を鳴らす濁した上戸を隣に於いて抜かすとほら可笑しいよそりゃ可笑しいよ

 

六月は陶て吸いて気味を伺ってくだらないと振り払う腕の先に七二本の人柱を高架下結びやれ、爪を尖らせ切り咲いた鈍痛の叫び殻柄散り粋った素振りを殴り差し上げた貴女は腫れ物と付き合い延延愉しく暮せば良い放物線をラップに、歪んだ視界よ腐りきった煩悩を解答と建てるのであれば冒涜だと叩いてやる

 

貴女が謳った蹄の戦慄をトリップと名付けその羅列は億、損害の補償愚弄は評価し宛ら俺もまた一匹に過ぎず淡く寄せ赤くなり女々しく抱いた、記憶は偽れたとして残りを鈍おうとも痕は狡い、得られない組織として成り立つ列記とした導なんて留めた手前は右の翼いつ時も縋った

 

頭上では正当化される論の数々も笑かせようと顔を創り応えてくれやしない頑なを偽善だ悪だと叱責、消えずの遺恨は化けず煮えもせず変革を望まない、俺は尚も報いを求め臓器を金に刺される痛みに口角を上げるさ建前を仮面になんて反吐が出るや知ってんだろ

 

黙祷。

閲覧ありがとうございます。

 

千代音・斑目炉ヰと申します。

 

創作活動時ペンネーム : 千代音

只今活動時芸名 : 斑目炉ヰ

 

【、曰く。】の創作サイトです。

てんいわくまる

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